せん長岩(読み)センチョウガン

化学辞典 第2版 「せん長岩」の解説

せん長岩
センチョウガン
syenite

中性深成岩一種火山岩うち,アルカリ質安山岩に対応する.カリ長石角せん石雲母輝石などを主要構成鉱物とする.代表的せん長岩の平均化学組成は次のようである.SiO260.19,TiO20.67,Al2O316.28,Fe2O32.74,FeO 3.28,MnO 0.14,MgO 2.49,CaO 4.30,Na2O3.98,K2O4.49,H2O1.16,P2O50.28.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

百科事典マイペディア 「せん長岩」の意味・わかりやすい解説

セン(閃)長岩【せんちょうがん】

深成岩の一種で花コウ岩質アルカリ岩。有色鉱物として黒雲母,角セン石,透輝石などをもつ完晶質粗粒岩石。花コウ岩ほど分布は広くなく,成分は花コウ岩に比べてアルカリ分に富んでいる。アルカリ長石が全長石の3分の2以上を占める。石英が10%を超えると花コウ岩になる。

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