セーセル(その他表記)Claude de Seyssel

改訂新版 世界大百科事典 「セーセル」の意味・わかりやすい解説

セーセル
Claude de Seyssel
生没年:1450ころ-1520

フランスの政治思想家,聖職者。アルプス山地の小国サボア公国出身。法学を学んだのち,サボア公国およびフランス王国において,両国のイタリア政策に敏腕を振るい,とくにフランス国王ルイ12世のよき助言者となった。聖職者としては,マルセイユ司教,トリノ大司教を歴任した。彼の名を後世に知らしめたのは,その著《フランス王政論La monarchie de France》(1515執筆,19刊行)である。この書でセーセルは,王政を良しとしつつも,王権は絶対的なものであってはならず,宗教,正義,古き慣行(ポリス)の拘束の下にあることを主張しており,制限王政の立場を鮮明に示す政治思想史上の古典として名高い。
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