ゼロ交差波(読み)ゼロこうさは

百科事典マイペディア 「ゼロ交差波」の意味・わかりやすい解説

ゼロ交差波【ゼロこうさは】

音声波形を〈ア〉とか〈パ〉とかの音節の種類だけがわかる程度に極端に単純化したもの。形はごく簡単な矩形(くけい)波で,振幅はプラスまたはマイナスの一定値に均等化され,原波形が音圧ゼロとなる時刻だけが保存される。個々人の音声のもつ自然の特性,たとえば音声の強さ(振幅),音色(含有される高調波成分),声の高さ(基本周波数)などはすべてなくなってしまうが,単音節の明瞭度の約92%を保持する。1948年米国のリックライダーがこのことを発見。話の内容がわかればよいという通信の最低限要求が満たされるので電話,音声タイプライターなどに利用され得る。

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