ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゼーベルク」の意味・わかりやすい解説
ゼーベルク
Seeberg, Erich
[没]1945.2.26.
ドイツのルター派の神学者。教会史家,ラインホルト・ゼーベルクの息子。 1919年ブレスラウ大学助教授,20年ケーニヒスベルク大学の教会史および教理史の教授。その後ブレスラウ,ハレ両大学を経て,27年 K.ホルの後任としてベルリン大学教授となる。教会史,教理史およびルター神学の研究に貢献。そのルター解釈にはカント的認識論の影響が強い。主著"Gottfried Arnord. Die Wissenschaft und Mystik seiner Zeit" (1923) ,"Luthers Theologie" (29~37) ,"Der Gegensatz zwischen Zwingli,Schwenckfeld und Luther" (29) ,"Luthers Theologie in ihren Grundzügen" (40) 。
ゼーベルク
Seeberg, Reinhold
[没]1935.10.23.
ドイツの神学者,教会史家。 E.ゼーベルクの父。ドルパット,エルランゲン両大学に学ぶ。 1889年にはエルランゲン大学,98年にはベルリン大学の組織神学の教授となる。歴史神学者としては大著『教理史教本』 Lehrbuch der Dogmengeschichte (4巻,1895~1920) ,『教理史要綱』 Grundriss der Dogmengeschichte (01) ,組織神学者としては『キリスト教教義』 Christliche Dogmatik (2巻,24~25) ,『教義学要綱』 Grundriss der Dogmatik (32) などを残したが,学風は穏健であった。近代積極神学を代表する神学者で伝統にとらわれず,当時の社会的,文化的問題にも活発に発言した。
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