ソクラテスの思い出(読み)ソクラテスのおもいで(その他表記)Apomnēmoneumata

改訂新版 世界大百科事典 「ソクラテスの思い出」の意味・わかりやすい解説

ソクラテスの思い出 (ソクラテスのおもいで)
Apomnēmoneumata

クセノフォン作のソクラテス回想録。4巻から成り,2巻までは前399年死刑になったソクラテスを弁護し,宣告を下したアテナイ人たちを非難することを主題としている。しかし,かなり後から成立した3巻と4巻は,ソクラテスそのものからは離れ,国家および家庭の問題を扱っている。クセノフォン作のソクラテス関係の著作は,ほかに《ソクラテスの弁明》《家斉論》《饗宴》がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソクラテスの思い出」の意味・わかりやすい解説

ソクラテスの思い出
ソクラテスのおもいで
Apomnēmoneumata

古代ギリシアの著述家クセノフォンの著作。内容ポリュクラテスの『ソクラテスの告発』に対するソクラテスの弁護,ソクラテスの言行,教育論より成る。歴史的ソクラテスを知るうえにきわめて貴重な文献

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