ソト諸族(読み)ソトしょぞく(その他表記)Sotho peoples

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソト諸族」の意味・わかりやすい解説

ソト諸族
ソトしょぞく
Sotho peoples

スト Sutoともいう。南アフリカ共和国の高地草原に住むバンツー語系諸族総称人口約 950万と推定される。慣習から,北部ソト (ロベドゥ族 ) ,東部ソト (ペディ族) ,西部ソト (ツワナ族 ) ,南部ソト (ソト族) の各民族に大別される。とうもろこしを主とする農耕牧畜生業とするが,最近では季節労働者となる者も少くない。ほとんどが父系であるが,社会組織としては,地縁集団親族集団より重要であり,それに基づく首長国群を形成していた。政府の諸政策により伝統文化が衰退し,キリスト教化,西洋化が著しい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android