ソンツェンガムポ王(英語表記)Srong btsan sgam po

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ソンツェンガムポ王」の解説

ソンツェンガムポ王(ソンツェンガムポおう)
Srong btsan sgam po

?~649(在位627~649)

吐蕃(とばん)王朝の創始者。諸勢力を平定してチベットに初の統一王朝(吐蕃)を築いた。文化面においては,チベット文字を制定してサンスクリット語の経典チベット語に翻訳させ,また,ネパールからティツゥン妃,唐から文成公主を招いてインドと中国,両国の文化を導入した。後世,観音菩薩(ぼさつ)化身(けしん)として神格化され,同王が実現したとされる神権政治はチベットの支配者たちの範となった。ダライラマはみずからの前世者の列にソンツェンガムポ王を数え,ポタラ宮を同王の宮址に建てている。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android