ソン・モクイン(読み)ソン モクイン

20世紀日本人名事典 「ソン・モクイン」の解説

ソン・モクイン
ソン モクイン
孫/牧人

07の作曲家,アコーディオン奏者



国籍
韓国

生年
1913年

没年
1999年1月9日

出生地
慶尚南道晋州

本名
孫 得烈

別名
日本名=久我山 明(クガヤマ アキラ)

学歴〔年〕
日本高等音楽学校〔’35年〕卒

経歴
独学でアコーディオンを学ぶ。1930年代から李哲設立のOKレコードの最年少作曲家として作曲活動に入り、日本の植民地時代に作曲した「他郷」(’33年)、「木浦の涙」(’34年)で頭角をあらわす。’37年朝鮮楽劇団の総指揮者となり、韓国や日本を巡業、人気を博した。のち、舞台公演に関心が移り、アコーディオン奏者、司会者としても活躍。解放後はHLKA(現・KBS)楽団を組織。’52年来日。久我山明の名前でビクターやテイチクの専属作曲家を務め、「カスバの女」や「ハワイの夜」「弥太郎笠」「男の真夜中」などを作曲。’57年石原裕次郎のデビュー曲となった映画「狂った果実」の主題歌の編曲を担当。一方、ボードビルあきれたぼういずの振り付けを手がけた。’58年帰国し、’64年には韓国音楽著作権協会を設立、初代会長に就任。また韓国作曲家協会も設立し、初代会長を務めた。のち、韓国歌謡作家協会名誉会長、韓国音楽著作権協会名誉会長を歴任。’68年米国に移住、’82年帰国し後進育成に努めた。他の作曲作品に「他郷暮らし」「砂漠の恨」「片思い」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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