ソーダー(その他表記)sodar

改訂新版 世界大百科事典 「ソーダー」の意味・わかりやすい解説

ソーダー
sodar

sonic radarまたはsound radarの略で,音波レーダーともいう。マイクロ波のかわりに音波を用いるレーダー。音波の散乱を測定することによって,大気中の温度分布などのようすがわかる。また,ドップラー効果を利用すれば,風速も測定することができる。同一の測器送受信両方に使用する方法と,送信と受信を離れた所に置いた測器で行う方法とがある。通常,高さの範囲が数十mから数百mまでの観測に適している。たとえば,大気汚染に関係の深い逆転層の観測などに使用される。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 清秀 竹内

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android