ソ連共産党中央委員会(読み)それんきょうさんとうちゅうおういいんかい(その他表記)Central Committee of CPSU

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソ連共産党中央委員会」の意味・わかりやすい解説

ソ連共産党中央委員会
それんきょうさんとうちゅうおういいんかい
Central Committee of CPSU

ソ連共産党の中枢機関。実質的には党大会に代ってほとんどの政治決定を行なった。党規約上,中央委員会総会,事務機構 (書記局統括) ,政治局が含まれる。総会は,約 500人の中央委員,同候補により年2回以上開催され,執行部の報告を受け,承認を与えた。党中央委員に選ばれるのは,党・国家機関のあるレベル以上の役職者であり,非常に少数エリートである。しかし,総会自体は形式化し,政策決定機関とはいえなかった。中央委員会機構は党・国家の実質的な指導機関で,政策案を政治局に提出し,「中央委員会決定」を準備し,国家機関を監督するものであった。中央委員会機構の人員は数千から1万人くらいとみられ,書記局がこれを監督,指導した。中央委員会機構には国際部,宣伝部,機械政策部,陸海軍政治総本部など 20数部があったとみられるが,ゴルバチョフ政権下で大幅な機構改革が行われ,89年初めの時点で党建設・人事政策問題委員会,イデオロギー委員会,社会・経済政策問題委員会,農業政策問題委員会,国際政策問題委員会,法律政策問題委員会の6委員会とそれらが指導する 10の部局統合・廃止された。 91年8月共産党の事実上解散によって自動的に消滅した。

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