日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゾルマ」の意味・わかりやすい解説 ゾルマぞるまAgnes Sorma(1865―1927) ドイツの女優。本名はツァレンバZaremba。生地ブレスラウでデビューし、1883年ベルリンに出、ドイツ座、ベルリン劇場に出演。ふたたびブラーム、ラインハルト時代のドイツ座の名花として活躍、多くの外国客演も行った。自然主義時代の自然らしい演技を体現しながら、一方、古典劇では感情を集中した情熱的な演技を示した。持ち役は、『ハムレット』のオフェーリア、『ベニスの商人』のポーシャ、『人形の家』のノラ、『沈鐘』の水の精ラウテンデラインなど。アメリカで没した。[岩淵達治] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例