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沈鐘 ちんしょう Die versunkene Glocke

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

沈鐘
ちんしょう
Die versunkene Glocke

ドイツの劇作家ゲルハルト・ハウプトマンの戯曲。5幕。 1896年 12月初演。妖精の少女に魅せられた鐘づくりの名人を中心に,芸術家と自然の神秘的な力の対立を描く。作者自身「童話劇」と名づけた,ロマンチックな色彩が濃い戯曲。

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デジタル大辞泉の解説

ちん‐しょう【沈鐘】

沼や湖の底に沈んでいるという伝説上の鐘。その鐘の由来とか、水中から鐘の音が聞こえるという伝説は世界各地にあり、日本の「鐘が淵」という地名もこの伝説に基づくといわれる。

ちんしょう【沈鐘】[戯曲]

《原題、〈ドイツDie versunkene Glockeハウプトマンの童話詩劇。5幕。1896年初演。鐘造り師と山の妖精との悲恋を描く象徴劇。

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大辞林 第三版の解説

ちんしょう【沈鐘】

池沼・淵ふちなどに沈んでいるといい伝えられている鐘。各地に、寺の鐘や陣鐘が沈んでいるといわれる淵があり、鐘ヶ淵などと命名される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

沈鐘
ちんしょう
Die versunkene Glocke

ドイツの劇作家ハウプトマンの戯曲。1896年発表。自然主義者として登場したハウプトマンが、新ロマン主義的な新しい作風を示したメルヘン劇。シュレージエンの山の精たちを調伏するために鐘造り師ハインリヒの鋳た鐘は、この魔物たちによって湖底に沈められ、彼も負傷するが、妖精(ようせい)のような山の乙女ラウテンデラインに介抱される。野性の乙女はハインリヒを愛するようになり、村人に連れ戻された彼の後を追って人里にくる。ハインリヒは妻マグダを捨てて乙女と山に入り、牧師の説得にも耳を貸さず「日の神」のための鐘をつくろうとするが、わが子に妻が湖に身を投げたことを聞かされ、また村に戻る。乙女はその間に水の精の妻になってしまう。彼はこの乙女の養母である妖婆に彼女との再会を頼み、命と引き換えに乙女の接吻(せっぷん)を受け、太陽を仰ぎながら死ぬ。
 日本では非常に愛好され、泉鏡花などにも影響を与えたが、現在ドイツではほとんど評価されていない。ハウプトマンの場合、芸術家をテーマとし、道具立ての多いこの象徴劇より、写実的な作品のほうが優れている。[岩淵達治]
『秋山英夫訳『沈鐘』(『ノーベル賞文学全集19』所収・1972・主婦の友社)』

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