現代外国人名録2016 「タイソンゲイ」の解説
タイソン ゲイ
Tyson Gay
- 職業・肩書
- 陸上選手(短距離) ロンドン五輪陸上男子4×100メートルリレー銀メダリスト
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1982年8月9日
- 出生地
- ケンタッキー州
- 学歴
- バートン・カウンティー短期大学中退,アーカンソー大学卒
- 受賞
- IAAF世界最優秀選手賞〔2007年〕
- 経歴
- 少年時代はテニスと野球に没頭。14歳の頃に陸上選手だった姉に触発されて本格的に走り始め、高校まではアメリカンフットボールのWRとしても活動。ケンタッキー州高校選手権で3連勝、高校4年でブラウマン・コーチと出会う。バートン・カウンティー短期大学から同コーチとともにアーカンソー大学に転じ、2004年全米大学選手権男子100メートル、200メートルで優勝して脚光を浴びる。2005年世界選手権ヘルシンキ大会では200メートル4位、2006年全米選手権100メートル優勝。2007年6月2日ニューヨークで開催されたリーボックGPで、追い風参考ながら、100メートル9秒76を記録し優勝。同月22日の全米選手権では自己ベストタイの100メートル9秒84をマークして、10秒の壁を初めて突破した。同月24日の200メートルも19秒62の世界歴代2位で初優勝を飾り、ジャスティン・ガトリン(米国)以来2人目となる100メートル、200メートルの2冠を達成。8月の世界選手権大阪大会100メートルで、世界記録保持者のアサファ・パウエル(ジャマイカ)を破り金メダルを獲得。200メートルは大会記録で制し、4×100メートルリレー(3走)と合わせて3冠を達成。2008年6月の全米選手権で、追い風参考ながら、100メートル9秒68を記録し、大会3連覇を達成。1996年にオバデーレ・トンプソン(バルバドス)が追い風・高地の条件下で樹立した9秒69の“人類最速記録”を、12年ぶりに更新した。8月北京五輪は予選敗退。2009年世界選手権ベルリン大会では100メートルで9秒71の好記録を出すが、9秒58の世界記録を出したウサイン・ボルト(ジャマイカ)に敗れ、銀メダル。2011年痛めていた臀部を手術。2012年ロンドン五輪は100メートル4位、4×100メートルリレー(3走)は銀メダル。2013年7月ドーピング検査で陽性反応を示し、8月の世界選手権モスクワ大会を欠場。2014年5月米国反ドーピング機関(USADA)は、2013年6月から1年間の資格停止処分を科した。また、初めて禁止薬物を使用した2012年7月15日以降の記録は全て抹消された。2015年世界選手権北京大会100メートル6位。183センチ、75キロ。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報