ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タイチュート」の意味・わかりやすい解説 タイチュートTaičī`üd チンギス・ハンのキヤン族とともに有力であったモンゴル部の構成氏族。チンギス・ハンの父イェスゲイ (也速該)没後,その強勢によってモンゴル部の諸氏族を支配,幼少のチンギス・ハンを圧迫し捕えた。チンギス・ハンは長じると,まずこの敵の打倒を企て,いわゆる「十三翼の戦い」では敗れたが,「コイテンの戦い」でこれを討滅。以後タイチュートは回復せず,チンギス・ハンはモンゴル部内の覇権を確立した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by