タイヤ製造業(読み)タイヤせいぞうぎょう(その他表記)tire manufacturing industry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タイヤ製造業」の意味・わかりやすい解説

タイヤ製造業
タイヤせいぞうぎょう
tire manufacturing industry

天然ゴム,合成ゴムを原料としてタイヤの製造にあたる業種。ゴム製品の生産量における自動車タイヤ・チューブの占める割合は7割以上に達しており,タイヤ業界がゴム関連産業の動向を示す指標であるとまでいわれている。自動車産業と同様,アメリカ,ヨーロッパ,日本を中心とした国際市場での競争は激しく,国際的競争力を高めるため企業間では業務提携や買収などが活発に行われ,大手メーカーを中心としたグループ化による寡占化が進んでいる。日本のブリヂストン (ファイヤーストーン) ,フランスミシュラン (ユニロイヤル・グッドリッチ) ,アメリカのグッドイヤーが3大メーカーといわれており,3社合せて国際シェアの 60%近くを占める。そのほかにイタリアのピレリ (アームストロング) ,ドイツのコンチネンタル (ゼネラル) ,日本の住友ゴム (ダンロップ) ,オーストラリアのパシフィック・ダンロップなどが続いている。 1990年の世界のタイヤ生産量は乗用車用6億 3100万本,商用車 (トラック,バスなど) 用2億 2900万本で,主要国の生産量は,アメリカが乗用車用約1億 7500万本,商用車用約 3600万本,以下日本1億本,5000万本,フランス 5200万本,600万本,ドイツ 4700万本,700万本。

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