ピレリ(その他表記)Pirelli S.p.A.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピレリ」の意味・わかりやすい解説

ピレリ
Pirelli S.p.A.

イタリア最大のタイヤメーカー。 1872年設立当初海底電線の生産から出発した。第1次世界大戦から第2次世界大戦にかけてタイヤ生産を開始,戦後生産財へも進出。海外進出も早く,1902年にスペイン工場を設立,現在では,ヨーロッパ,アメリカを中心に 72の生産拠点をもっている。 66年には日本の住友ゴム工業ラジアルタイヤの技術提携を行なっている。 91年に陸上通信ケーブルの英国スタンダード・テレフォン・ケーブル社を買収。タイヤと送電・通信用などのケーブルの生産,販売,敷設が主たる事業で,それぞれが売上げの約5割を占める。高級車用高性能タイヤで定評がある。年間売上高 11兆 2650億リラ,総資産 11兆 7550億リラ,従業員数3万 6211名 (1997) 。

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百科事典マイペディア 「ピレリ」の意味・わかりやすい解説

ピレリ[会社]【ピレリ】

ピレリ・グループの業務を統括するイタリアの持株会社。タイヤ,エネルギー,ケーブル&システム,不動産などの事業に取り組み,とくに世界第5位の地位を占めるタイヤ事業とヨーロッパ最大のケーブル事業(電力・通信)が注目されている。1872年設立。製造拠点数83ヵ所。本社ミラノ。2011年12月期売上高56億5480万ユーロ。

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世界大百科事典(旧版)内のピレリの言及

【ダンロップ・ホールディングス】より

…その後繊維,スポーツ用品,生活用品などに進出し,67年に社名をDunlop Co.とした。71年,アメリカのタイヤ・メーカーに対抗するためイタリアのタイヤ・メーカー,ピレリ社Pirelli S.p.A.(1872設立)と相互にグループ内の子会社の株式を持ち合うダンロップ・ピレリ・ユニオンを結成したが,当初の目的を達成できず,81年に解消した。ピレリとの連合の際,持株会社となり社名も現社名となった。…

※「ピレリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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