タカネニガナ(読み)タカネニガナ(その他表記)Lactuca dentata var. alpicola

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タカネニガナ」の意味・わかりやすい解説

タカネニガナ(高嶺苦菜)
タカネニガナ
Lactuca dentata var. alpicola

キク科の多年草。ニガナ (苦菜)高山型の1変種で母種のニガナに比べて背が低く,各頭花の舌状花の数が多い。本州四国九州 (屋久島) の高山の日当りのよい場所に生える。茎は細く直立し,高さ 10cm内外,まばらに分枝する。披針形の葉は根もとに集ってつく。夏,茎の上部少数の頭状花をまばらな集散状につける。頭状花は8~10個の舌状花から成り,花冠は普通黄色であるが,白色または黄白色のものもある。

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関連語 苦菜

世界大百科事典(旧版)内のタカネニガナの言及

【ニガナ(苦菜)】より

…また,形態的な変異に富み,多くの亜種や変種が記載されている。それらのうちタカネニガナssp.alpicola Kitam.は高山の岩場に生え,径2cmほどのやや大きな頭花をつける。茎葉は茎を抱かず,高さ10cm内外。…

※「タカネニガナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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