最新 地学事典 「タカラン石」の解説
タカランせき
タカラン石
tacharanite
化学組成Ca12Al2Si18O33(OH)36の鉱物。単斜晶系,空間群未決定,亜格子(2b′=b)はA面心格子。格子定数a1.707nm, b0.730, c2.79, β114.1°, 単位格子中2分子含む。白色,土状。硬度3.5。劈開は細粒のため確認できないが加藤昭の経験では{001}に明瞭。比重2.4。光学的性質は細粒のため未測定。屈折率n1.52内外。複屈折きわめて低。ある種の粗粒玄武岩・玄武岩の空隙中に他の含水Ca珪酸塩鉱物とともに産し,またある種の斑れい岩や緑色岩中に細脈をなす。命名はゲール語の「替え子」に由来する。ゲル状物質として採集されたものが,わずかの間に白色粉末状物質に変化してしまったことによる。なお,この変化は原産地のものについて観察された事実で,この変化を起こさないものもある。
執筆者:加藤 昭
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

