たくし込む(読み)タクシコム

デジタル大辞泉 「たくし込む」の意味・読み・例文・類語

たくし‐こ・む【たくし込む】

[動マ五(四)]
たぐって手元に入れる。引き入れて自分の物にする。たぐり込む。「網を―・む」「金を―・む」
着物のはしょった部分を帯などの下に挟み込む。また、シャツなどの裾をスカートズボンの中へ押し込む。「帯揚げを帯の間に―・む」

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精選版 日本国語大辞典 「たくし込む」の意味・読み・例文・類語

たくし‐こ・む【たくし込】

  1. 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
  2. 物を引き寄せて入れる。たぐって自分の手もとに入れる。自分のものとする。
    1. [初出の実例]「紙くずを三味線箱へたくし込」(出典:雑俳・千枚分銅(1704))
    2. 「先刻焼芋を三十八ほんとたくし込(コン)だら胸が焼けて」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)五下)
  3. 着物のすそをはしょって帯の下にはさみこむ。また、シャツなどのすそをズボンやスカートの中へおし込むようにして入れる。
    1. [初出の実例]「今だくよだくよと帯へたくしこみ」(出典:雑俳・柳多留‐五(1770))

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