たこつぼ心筋症(読み)たこつぼしんきんしょう(その他表記)takotsubo cardiomyopathy

知恵蔵mini 「たこつぼ心筋症」の解説

たこつぼ心筋症

突発的に左心室心尖部が一過性の収縮低下を起こす心筋症のこと。日本で1990年に日本で初めて報告された病気で、左心室がたこ壷のように膨らむ症状を見せるためにこう呼ばれる。急性心筋梗塞や狭心症に似た突然の胸痛動悸(どうき)、不整脈呼吸困難、頭痛嘔吐(おうと)などの症状が現れ、症状は短期間で回復するが、心室の収縮異常でポンプ失調という合併症を引き起こす可能性もある。同症の発症には何らかの身体的・精神的ストレスが先行することが多く、自然災害時に発症が増えることが確認されている。2004年に発生した新潟中越地震直後には発症が多く報告されている。

(2016-4-26)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む