たて(楯)座(読み)たてざ

改訂新版 世界大百科事典 「たて(楯)座」の意味・わかりやすい解説

たて(楯)座 (たてざ)
Scutum

略号Sct。いて座のとなりにある南天星座天の川の中にあり,日本では夏に見える。17世紀末にドイツ天文学者J.ヘベリウスによって新設された星座で,はじめは〈ソビエスキSobieskiのたて座〉と呼ばれた。ソビエスキはポーランド軍をひきいてトルコ軍をやぶったポーランド王ヤン3世Jan III(1629-96)の名。輝星はないが,このあたりの天の川の輝部はスタークラウドStar Cloudと呼ばれている。概略位置は赤経18h30m,赤緯は-10°。午後8時の南中は8月下旬である。
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百科事典マイペディア 「たて(楯)座」の意味・わかりやすい解説

たて(楯)座【たてざ】

8月下旬,南の中天に見える星座。天の川の中にあり,このあたりの天の川の輝部はスタークラウドといわれる。

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