日本大百科全書(ニッポニカ) 「タネガタマダニ」の意味・わかりやすい解説 タネガタマダニたねがたまだに / 種子形真蜱[学] Ixodes nipponensis 節足動物門クモ形綱ダニ目マダニ科マダニ属の吸血性のダニ。未吸血雌は茶褐色で体長3ミリメートル強、雄は約2.5ミリメートル。満腹した雌は7ミリメートルほどになり、トウゴマの種子に似ているのでこの名がある。雄は吸血しない。北海道南部から南は九州、対馬(つしま)まで日本各地に分布し、幼若期はノネズミ類、鳥類、爬虫(はちゅう)類のカナヘビに、成虫はヒトを含む中・大形哺乳(ほにゅう)類につく。ロシア連邦の沿海州にも分布する。近縁種にシュルツェマダニがある。[山口 昇] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例