タハルカ(その他表記)Taharka

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タハルカ」の意味・わかりやすい解説

タハルカ
Taharka

古代エジプト第 25王朝4代目の王 (在位前 689~664) 。この王朝はナパタ王朝,エチオピア王朝あるいはクシュ王朝とも呼ばれ,王はエチオピアナパタの出身である。初めナイルデルタ地帯のタニスに都をおいたが,エサルハッドン,のちにその子のアッシュールバニパルに率いられた強国アッシリアの軍勢に侵入を受け,メンフィスは陥落し,下エジプトを失ってからは上エジプトのテーベを根拠地とした。しかしアッシリア軍の追撃が迫り,やがてナパタに逃れ,晩年は第 25王朝最後の次王タヌタモンと共同統治した。カルナックのアメン大神殿の第1中庭にある1本の巨大な円柱は王の造らせた列柱廊の名残りである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android