タハルカ(その他表記)Taharka

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タハルカ」の意味・わかりやすい解説

タハルカ
Taharka

古代エジプト第 25王朝4代目の王 (在位前 689~664) 。この王朝はナパタ王朝,エチオピア王朝あるいはクシュ王朝とも呼ばれ,王はエチオピアナパタの出身である。初めナイルデルタ地帯のタニスに都をおいたが,エサルハッドン,のちにその子のアッシュールバニパルに率いられた強国アッシリアの軍勢に侵入を受け,メンフィスは陥落し,下エジプトを失ってからは上エジプトのテーベを根拠地とした。しかしアッシリア軍の追撃が迫り,やがてナパタに逃れ,晩年は第 25王朝最後の次王タヌタモンと共同統治した。カルナックのアメン大神殿の第1中庭にある1本の巨大な円柱は王の造らせた列柱廊の名残りである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む