タラナキ(読み)たらなき(その他表記)Taranaki

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タラナキ」の意味・わかりやすい解説

タラナキ
たらなき
Taranaki

ニュージーランド北島西部の地方名。統計地区タラナキの面積は7236平方キロメートル、人口10万3023(2001)。おおむねワンガヌイ川の西側の地域で、南部タラナキ平野や西部のエグモント山麓(さんろく)は集約的な酪農地帯である。北部にはタラナキ炭田があり、南部にはこの国第一の天然ガス田カプニKapuniがある。ガスはオークランドウェリントンパイプラインで供給する。中心都市は人工港をもつニュー・プリマスで、1841年にこの地方最初の植民地として開かれた。

[浅黄谷剛寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のタラナキの言及

【マオリ戦争】より

…グレイ総督は農業の振興や伝道活動をマオリ対策にとりいれたが土地の測量などをめぐり殺戮や小競合いが繰り返されるようになった。54年北島西海岸タラナキ地方のワイレム・キンギ首長らが土地問題を討議した(マナワポウ集会)のがきっかけで,58年にマオリ民族主義者の首長たちは部族連合による王国を樹立,マオリ王を擁立した。60年タラナキで王国の支持を得たキンギの反乱軍がイギリス軍と衝突し,マオリ戦争の発端となった。…

※「タラナキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android