CaWO4(287.92).テトラオキシドタングステン酸(2-)カルシウムともいう.天然に,灰重石(sheelite)として産出し,タングステンのおもな資源となっている.水溶液中でCa塩とNa2WO4を反応させるか,CaCl2とNa2WO4の混合物に,NaClをまぜて強熱すると得られる.灰重石型構造は典型的な鉱物構造の一つである.わずかにひずんだ正四面体型のWO42-が存在し,W-O 1.788 Å.Caも8個のO原子に囲まれている.無色の結晶.密度6.062 g cm-3(20 ℃).水に難溶.融点1580 ℃ まで加熱しても安定である.X線,紫外光照射で青色蛍光(415 nm)を放出する.蛍光体の母結晶,レーザー用結晶などに用いられる.蛍光灯,オシロスコープ,シンチレーションカウンター,蛍光染料に利用される.そのほか,Ca3WO6も記載されている.六配位のWO66-を含み,ひずんだ立方格子構造をもつ.[CAS 7790-75-2]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新