家庭医学館 「タンポナーデ」の解説
たんぽなーで【タンポナーデ】
心臓とそれを包む心膜(しんまく)の間にある心膜腔(しんまくくう)になんらかの原因で液体がたまると、ちょうど心臓のまわりに詰め物(タンポン)をされたようになり、心臓の動きがさまたげられます。そのことから、心タンポナーデと名づけられました。
心臓が外から圧迫される状態になるため、心臓が十分に広がらず、壊れたポンプのようになってしまい、血液を全身に送ることができなくなるわけです。
原因としては、悪性腫瘍(あくせいしゅよう)の心膜への転移がもっとも多く、ついで炎症、心筋梗塞(しんきんこうそく)、腎不全(じんふぜん)などがあげられます。