ダイコンハムシ(読み)だいこんはむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダイコンハムシ」の意味・わかりやすい解説

ダイコンハムシ
だいこんはむし / 大根金花虫
大根葉虫
[学] Phaedon brassicae

昆虫綱甲虫目ハムシ科に属する昆虫。ダイコンなどジュウジバナ科蔬菜(そさい)類の害虫本州から九州、琉球(りゅうきゅう)諸島、台湾、朝鮮半島、中国、インドシナ半島などに広く分布する。体長4ミリメートル内外。黒色で短卵形、背面は強く膨れ、弱い瑠璃(るり)色の光沢をもつが、腹面は平たい。頭は小さく、前胸は幅が長さの2倍余りで後方へ広がり、上ばねは各10条の規則正しい点刻列をもつ。成虫は春から現れるが、秋に多く、この時期には卵、幼虫、蛹(さなぎ)もみられ、卵から成虫まで約1か月で育つという。年2、3世代で、成虫で越冬する。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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