ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダイヤモンド首飾り事件」の意味・わかりやすい解説 ダイヤモンド首飾り事件ダイヤモンドくびかざりじけんL'affaire du collier フランス革命の前夜,王国の赤字財政が深刻化しているなかで起った詐欺事件。ロアン枢機卿は,ルイ 16世の王妃マリ・アントアネットの厚情を得るため,王妃がかねてから所望していた 160万リーブルという巨額の値打ちのダイヤモンド首飾りを購入し,両者の仲介人であるラ・モット伯夫人に渡したが,夫人はそれをロンドンで売却し,それが発覚して宮廷のスキャンダル事件となった。王妃は潔白であったにもかかわらず,財政の危機と相まって彼女の贅沢な趣味と私生活の乱れが世間の非難の的となり,ひいては王権に対する貴族の反抗を促進することになった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by