改訂新版 世界大百科事典 「ダニーディン」の意味・わかりやすい解説
ダニーディン
Dunedin
ニュージーランド南島の南東岸にある同国第4の都市。人口12万2500(2005)。細長いオタゴ湾の湾奥に位置し,南島南東部(オタゴ地方)の中心都市・港湾都市。各種軽工業が立地し,港から羊毛をはじめとする農畜産物を輸出する。同国最古のオタゴ大学(1869創立)がある。都心部は湾奥の海岸部および埋立地にあり,背後の丘陵地に市街地が広がっている。計画的に配置された広大な緑地が有名である。1848年にスコットランドからの移民が入植し,60年代にオタゴ地方の金鉱ラッシュにより急成長,一時期は同国最大の都市であった。1865年市制。上水道,路面電車,水力発電などが同国で最初に登場した都市としても知られる。名称はスコットランドの中心都市エジンバラの古称に由来する。
執筆者:谷内 達
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報