ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダンドーロ家」の意味・わかりやすい解説 ダンドーロ家ダンドーロけDandolo 12~15世紀に栄えたベネチアのイタリア貴族の家系。一門のエンリコ (ダンドーロ ) は 1192年,85歳の高齢で第 40代ベネチア首長 (ドージェ ) に選ばれた。第4次十字軍に資金援助をしてコンスタンチノープル征服に向わせ,ベネチアの東方貿易を拡大する目的でラテン帝国を建設させた。第 47代首長 (在職 1280~89) となったジョバンニはジェノバ共和国と地中海の覇を競うために海軍増強に力を入れた。一門としては3人目の第 51代首長 (在職 1329~39) となったフランチェスコは,ベロナに妨害されたフランドルにいたる貿易路を確保するために,伝統的な海上貿易拡大策を修正して内陸貿易路拡張策をとった。第 53代首長 (在職 43~54) のアンドレアはジェノバとの長期にわたる戦いを遂行した。近代においては化学者として A.ラバジェの理論を紹介するかたわら,貴族寡頭支配に批判を加えたビチェンツォ (1758~1819) が知られている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by