チェロン(読み)ちぇろん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チェロン」の意味・わかりやすい解説

チェロン
ちぇろん
[学] Chelone

ゴマノハグサ科(APG分類:オオバコ科)の1属名で、北アメリカに4種分布する。ケローネともいう。切り花、花壇用として利用される種類に、ジャコウソウモドキC. lyonii Purshがある。俗名リオンともいわれ、多年草で茎は直立し、草丈0.7~1メートル。葉は対生し、6~7月紫紅、白色などの管状花を葉間に穂状につける。この花の形がカメの頭に似ているので、ギリシア語のchelone(カメ)が語源である。性質はじょうぶで耐寒性も強い。栽培は、日当り排水のよい、腐植の多い所がよい。繁殖は、春の彼岸ころに地下茎を切って植え付ける。

[神田敬二 2021年8月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む