チトクロムオキシダーゼ(英語表記)cytochrome oxidase

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チトクロムオキシダーゼ」の意味・わかりやすい解説

チトクロムオキシダーゼ
cytochrome oxidase

呼吸電子伝達系末端にあって,チトクロムcの還元型を分子状酸素で酸化する酵素。それゆえ正しくはチトクロムcオキシダーゼと呼ぶ。本体はやはりヘム蛋白質で,チトクロムの一種であり,チトクロム (a+ a3 ) と表示される。すなわち各1個のヘムをもつ6個のサブユニットから構成されていて,作用時に,その一部分はa,一部分は自動酸化性をもつ a3 と呼ばれる型として存在するのである。青酸一酸化炭素で強く阻害される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android