ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チビガ」の意味・わかりやすい解説
チビガ
Stigmellidae
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昆虫綱鱗翅(りんし)目チビガ科Bucculatrigidaeの昆虫の総称。はねの開張6~8ミリメートルの小形の種類を含む科で、はねはごく細長く、後翅は紐(ひも)状、長い縁毛が生えている。幼虫は、1、2齢の間は葉の中に潜り、曲がりくねった潜孔をつくるが、2齢の終わりに潜孔から出て、葉面に扁平(へんぺい)な薄い繭を紡ぎ、その中で脱皮する。3、4齢の幼虫は、葉面にいて、葉の表面付近を食べる。繭は細長い舟底形で、表面に数本の隆起線がある。日本には、研究が進んでいないため2種しか知られていないが、将来は数種類は発見されるものと考えられる。学者によっては、チビガ科をハモグリガ科Lyonetiidaeの一部とみなすこともある。
[井上 寛]
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