朝日日本歴史人物事典 「チャプリン」の解説
チャプリン
生年:1847.8.22
明治期に来日したお雇い外国人。アメリカ人工学者。メーン州生まれ。ウエスト・ポイントの陸軍士官学校を卒業後,鉄道技師となり,メーン州立大学の機械工学の教授となる。明治10(1877)年東京開成学校でワッソンのあとをうけ土木工学を担当し,同校が東大に昇格後も雇い継がれ,15年まで在職した。日本に初めて微積分学を紹介したこと,富士山の標高を測定したこと,観象台(天文台)の建設を指導したことなど功績は大きい。また,地震に関する論文も発表した。15年に帰国後はアメリカの大学教授に戻り,ワシントン大学総長を務めた。<参考文献>渡辺正雄『お雇い米国人科学教師』
(三好信浩)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報