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土木工学 どぼくこうがく civil engineering

翻訳|civil engineering

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

土木工学
どぼくこうがく
civil engineering

資源開発,都市,交通,防災などに関する施設の建設計画,設計,施工を研究する学問。工学として意識されるようになったのはフランスが最初で,1747年に橋梁道路学校が設立されて以来のことである。

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デジタル大辞泉の解説

どぼく‐こうがく【土木工学】

土木工事に関する理論と実際を研究する工学の一部門。

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監修:松村明
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百科事典マイペディアの解説

土木工学【どぼくこうがく】

土木施設の設計や施工について研究・理論づけをする学問。構造力学土質力学水理学材料力学等の基礎工学を含めて,鉄道,橋梁(きょうりょう),道路,上下水道,河川,港湾,都市計画などに関する技術を研究する。
→関連項目工学

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大辞林 第三版の解説

どぼくこうがく【土木工学】

工学の一部門。道路・鉄道・河川・水道・橋梁・発電水力・港湾・空港などの開発・築造並びに国土計画や都市開発に関する技術や理論を研究する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

土木工学
どぼくこうがく
civil engineering

土木技術を理論的に支える学問体系。土木構造物や土木施設の整備、改修などによって、より優れた環境を創造するための技術学である。これまでの土木工学では土木構造物と土木施設および自然環境が研究の対象とされていたが、最近は社会環境も対象とされるようになった。これは、大規模な土木事業が人口の集積している都市においても実施されるようになったためである。すなわち、社会への影響が直接的で身近になり、人々の強い関心をひくようになったことによる。学問の方法は他の経験科学と同じく、主として仮説演繹(えんえき)法がとられる。もっとも、仮説を導き出す過程では人間の創意、あるいは確率・統計解析などによる帰納論理が働いていることはいうまでもない。
 土木工学の体系は、土木基礎学、土木材料学、土木構造学、土木施設学、土木計画学の5部門に分けられる。
(1)土木基礎学 土木工学全般の基礎となるもので、数学、力学、システムズ・アナリシスsystems analysisの応用が中心である。土木工学のなかでもっとも自然科学的色彩が濃い部門である。たとえば、応用数学、確率・統計解析、計画数理、コンピュータ処理、材料力学、構造力学、耐震工学、土質・岩盤力学、水理・水文学、海岸工学、土木計測・測量などがこれに相当する。
(2)土木材料学 土木構造物の材料性状、部材構造の知識を与えるものである。たとえば、土木地質学、コンクリート・鉄筋コンクリート工学、アスファルト材料、構造用鋼材などがこれに相当する。
(3)土木構造学 土木基礎学と土木材料学に基づく構造物の建造工学である。たとえば、橋梁(きょうりょう)学、構造工学、トンネル工学、ダム工学、土構造などがこれに相当する。
(4)土木施設学 土木構造物を主要部分として構成される施設の建設工学である。たとえば、道路工学、鉄道工学、河川工学、運河、パイプライン、港湾工学、空港工学、上下水道、エネルギー施設、土地造成などがこれに相当する。
(5)土木計画学 土木構造物や土木施設を組み合わせて、どのようにしたらもっとも人々に役だつかを総合的に考える計画工学である。土木工学のなかでもっとも社会科学的色彩が濃い部門である。たとえば、土木計画学、土地利用計画、防災計画、水資源計画、都市計画、農村計画、地域計画、国土計画、環境計画、環境アセスメント、景観工学などがこれに相当する。土木史、土木地理の成果は、土木計画に哲学を与え、土木行財政は計画の実行手続と可能性を示すので、この部門に入れられることがある。
 土木工学に関係が深い周辺科学技術としては、建築学、衛生工学、環境工学、農業工学、造園学、開発工学、都市工学、社会工学、地球物理学、生物・生態学、経済学、法律学、行動科学、環境科学などがあげられる。[五十嵐日出夫]

歴史

土木工学が学問体系として成立したのは18世紀のフランスにおいてである。最初は技術者が工兵隊として組織され、もっぱら軍事技術に従事した。しかし道路技術のように軍事、民事の両用にまたがるものも多く、やがては民事技術をも手がけるようになった。ここにジェニ・シビルgnie civil(民事工学)、すなわち土木工学が成立した。イギリスでも産業革命を契機として近代土木工学が成立し、1828年、法人格のイギリス土木学会が創設された。
 日本における土木工学の草創期は、他の科学技術と同じく欧米からの直輸入であった。そして、これから脱却したのは1914年(大正3)の土木学会設立からといわれている。土木学会の前身は、1879年(明治12)に設立された工学会である。当時のあらゆる工学・技術者を結集していて、日本の工業の発展とともに盛大になった。しかし科学の進歩はかならず分科を促進する。1885年には日本鉱業会、1886年には造家学会、1888年には日本電気学会、1897年には造船協会、日本機械学会、1898年には工業化学会、帝国鉄道協会と次々に分離独立した。土木学会の分離は最後である。これは、土木技術者が工学会の中枢を占めていたことによる。
 土木工学の教育は1871年(明治4)工部省に設置された工学寮から始まる。これは1877年に工部大学校として改組され、さらに1886年に東京大学工芸学部と合併し帝国大学工科大学となった。そして1897年には土木工学科に鉄道工学、河海工学、橋梁(きょうりょう)工学、衛生工学、材料および構造強弱学の講座が設けられた。また、この流れとは別に、開拓使仮学校から出発した札幌農学校が1876年に札幌に設置された。ここにおいても開拓教育の必要から、2年級で三角術及測量、画法重学、3年級で高低測量及製図、天文学、築園法、4年級で地質学、土木学など土木工学の学課目が講義されていた。土木工学が文明の礎石であることを思えばうなずけることであろう。[五十嵐日出夫]
『土木学会編『土木工学ハンドブック』上中下(1974・技報堂) ▽土木学会編『新体系土木工学』全100巻・別巻5(1979~1994・技報堂出版)』

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世界大百科事典内の土木工学の言及

【土木技術】より

…その最初のものは前312年に市の郊外にある水源を求めてつくられたが,以後226年までに11系統の長大水路が整備され,石造アーチの水路橋をはじめとする遺構が現在でも残っている。
[土木工学の誕生]
 土木技術は,技術が一般にそうであるように経験を非常に重んじてきたが,近世以降その理論面も逐次整備され,土木工学として体系化されるようになった。その背景には,築城術,軍用道路の建設など,近世国家の重要な基盤であった軍事技術のかなりの部分が土木技術に負うところが大きかったことがあげられる。…

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