チヤユイコワン特別市(読み)チヤユイコワン(その他表記)Jiayuguan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チヤユイコワン特別市」の意味・わかりやすい解説

チヤユイコワン(嘉峪関)〔特別市〕
チヤユイコワン
Jiayuguan

中国西北地方,カンスー (甘粛) 省北西部の工業都市。チーリエン (祁連) 山脈北麓のホーシー (河西) 回廊にある。古くから中央アジアへの通路を扼する戦略地点で,万里長城の西端にあたり,明代の初めに関がおかれた。人民共和国成立後,チーリエン山脈にあるチン (鏡) 鉄山の鉄鉱石を原料とする大型鉄鋼コンビナートが建設され,化学肥料,石炭,食品なども生産する工業都市となった。付近には礫質砂漠が広がるが,灌漑施設の建設に伴い耕地が拡大され,トウモロコシを主とする農産物増産もめざましい。人口 10万 9985 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む