ちゃら金騒動(読み)ちゃらきんそうどう

改訂新版 世界大百科事典 「ちゃら金騒動」の意味・わかりやすい解説

ちゃら金騒動 (ちゃらきんそうどう)

信濃越後,甲斐などで贋造(がんぞう)二分金の流布による被害を理由として起こった一揆。贋造二分金騒動ともいう。ちゃら金とは明治初年に流通した贋造二分金のことで,戊辰戦争の過程で軍資金調達のために諸藩で大量に鋳造され広範に流布していた。このため深刻な物価騰貴を引き起こしていたのである。とくに甲信越などの養蚕製糸地帯では生糸・蚕種の代価として横浜等より大量に流入していた。農民たちは鑑定法を知らないためこれを受け取り,通用閉塞,物価騰貴などによって困難に陥った。1869年(明治2)8月の信濃小県郡一揆(上田騒動),筑摩郡一揆(会田騒動),佐久郡一揆(川西騒動),9月の越後頸城郡一揆,10月の甲斐八代・山梨郡一揆等は贋金流通より発したものである。各地の一揆は一般農民をはじめとし小作人,日雇人,都市下層民等を加え,贋金流通にかかわったとされる商人高利貸等を襲撃したのをはじめ,村役人,地主酒屋等を襲い,激しい世直し型の一揆に発展した。
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