20世紀西洋人名事典 の解説
チャールズ・マーティン ホール
Charles Martin Hall
1863.12.6 - 1914.12.27
米国の化学者。
オハイオ州トンプトン生まれ。
オバーリン大学在学中にジューエット教授の示唆によって、アルミニウムの製法についての実験を開始。1886年溶融解水晶石にアルミナを溶解させ、金属アルミニウムをつくることに成功する。この発明は彼と生没年が全く同じフランスのエルーが同様の成功を収めていたので、ホール・エルー法と呼ばれる。1888年にはピッツバーグ還元会社を設立、アルミニウムの生産を開始し、今日のアルミニウム工業の基礎を築く。生涯独身であったので母校オバーリン大学に300万ドルを寄贈、また、彼が自分で作ったアルミニウムのボタンは現在アメリア・アルミニウム会社に保存されている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報