日本大百科全書(ニッポニカ) 「チュイコフ」の意味・わかりやすい解説
チュイコフ
ちゅいこふ
Василий Иванович Чуйков/Vasiliy Ivanovich Chuykov
(1900―1982)
ソ連の軍人、元帥。トゥーラ県生まれ。1918年赤軍入隊、1919年共産党入党。労働者出身として軍事教育を受け、陸軍大学卒業。ソ連極東軍参謀部の部長(1929~1932)などを務めたのち、中国駐在軍事武官(1940~1942)。第二次世界大戦への参加では、スターリングラード(現、ボルゴグラード)を防衛した第62軍司令官からベルリン作戦までの活躍で名をあげた。戦後は、最高総司令官代理および第一代理(1946~1949)、駐独ソ連軍総司令官(1949~1953)、キエフ軍管区司令官(1953~1960)、国防次官(1960~1964)兼地上軍総司令官(1960~1961)を務め、1964年より民間防衛長官などを歴任。1955年元帥。1961年以降、党中央委員であった。
[藤本和貴夫]