チューチョウ特別市(読み)チューチョウ(その他表記)Zhuzhou

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チューチョウ特別市」の意味・わかりやすい解説

チューチョウ(株洲)〔特別市〕
チューチョウ
Zhuzhou

中国華中地方,フーナン (湖南) 省東部の工業都市。省都チャンシャー (長沙) 特別市の南に接し,チューチョウ市の4市区とリーリン (醴陵) 市ほか4県から成る。チンコワン (京広) 鉄道が通り,チョーカン (浙 贛) 鉄道,シヤンチエン (湘黔) 鉄道が接続しており,省の交通の中心地となっている。シヤン (湘) 江にのぞむ交通,軍事の要地であるため,三国時代に呉の孫権によって建寧郡の治所がおかれた。南宋の時代にシヤン江に砂州が現れ,株洲の名が起った。清代末に東方のチヤンシー (江西) 省ピンシヤン (萍郷) の石炭をチャン (長) 江の水運でハンヤン (漢陽) に輸送する船積地となり,ピンシヤンとの間に鉄道が建設された。粤漢鉄道が開通し,さらにピンシヤンへの鉄道が延長されてチョーカン鉄道が開通すると,鉄道交通の要地ともなった。人民共和国成立後,工業が興り,機関車工場,車両工場を中心に鉄鋼,機械,化学,農薬,紡織,陶磁器製紙,建材などの工場が建設された。人口 347万 5742,うち市区人口 58万 5253 (1990) 。

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