デジタル大辞泉 「ちょろけん」の意味・読み・例文・類語 ちょろ‐けん 正月の門付け芸の一。江戸中期以降、京坂で福禄寿などの大きな張り子を頭にかぶり、三味線・太鼓・ささらなどに合わせて早口に祝言を唱えて回ったもの。のちには張り抜き籠かごに大きな舌を出した顔を描いたものをかぶり、黒塗りの笠をつけたものもあらわれた。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ちょろけん」の意味・読み・例文・類語 ちょろ‐けん 〘 名詞 〙① 江戸時代、京坂地方で家々をまわり歩いた正月の門付(かどづけ)芸人。張り子の福祿寿(ふくろくじゅ)などをかぶり、ささら・三味線・太鼓に合わせて、早口で祝言を述べ、舞を舞った。明治以後衰滅した。福祿寿の意の長老君(ちょうろうくん)からの名称という。ちょろうけん。ちょろ。《 季語・新年 》ちょろけん①〈絵本家賀御伽〉[初出の実例]「鶯のひな引つるるたいこ持〈素敬〉 もらひ羽織や雉のちょろけん〈西鶴〉」(出典:俳諧・大坂檀林桜千句(1678)第一)② ( ①から ) 頭の大きい人。〔風俗画報‐一五六号(1898)人事門〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例