日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツィマーマン」の意味・わかりやすい解説
ツィマーマン
つぃまーまん
Krystian Zimerman
(1956― )
ポーランドのピアノ奏者。生地の近くのカトウィーツェ音楽大学に学ぶ。在学中の1975年ショパン国際ピアノ・コンクール第1位となり、以来、多忙な演奏活動に入る。78年(昭和53)初来日。透明で潤いのある明るい美音の持ち主で、ショパンを主たるレパートリーにしているが、モーツァルトやブラームス、近・現代のポーランド音楽にも積極的に取り組んでいる。80年に一時演奏活動を中断、復帰後、以前より深みを増した演奏を聴かせ、評価を高めた。
[岩井宏之]
『山口昌男著『オペラの世紀――山口昌男音楽対談集』(1989・第三文明社)』▽『伊藤俊明著『文通――感性のサラバンド』(1998・日本図書刊行会)』
[参照項目] |