ツノゴケ類(読み)つのごけるい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツノゴケ類」の意味・わかりやすい解説

ツノゴケ類
つのごけるい

苔(たい)類、蘚(せん)類と並ぶコケ植物一群。配偶体はすべて葉状体で、組織分化はほとんどなく、細胞内には1~数個の大形の葉緑体をもつ。葉緑体には1個のピレノイドデンプン形成と貯蔵に関与する構造体)がある。雌雄生殖器官は葉状体の組織の中にうずもれてつくられる。胞子体は線状で、中央に軸柱もち、蒴(さく)の壁には気孔がある。胞子体の基部には分裂組織があり、これによって成長する。胞子体の細胞内には配偶体と同じ葉緑体がある。世界中に約300種あり、1科5属に分類される。日本ではツノゴケ、ナガサキツノゴケ、アナナシツノゴケ、キノボリツノゴケなどがある。

[井上 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 井上浩

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む