ピレノイド(読み)ぴれのいど(英語表記)pyrenoid

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピレノイド」の意味・わかりやすい解説

ピレノイド
ぴれのいど
pyrenoid

藍藻(らんそう)植物、車軸藻植物を除く藻類とコケ植物類の葉緑体にみられる構造体をいう。褐藻植物鞭毛(べんもう)藻類のあるものでは葉緑体の表面からいぼ状に突出し、紅藻植物緑藻植物では葉緑体内に埋まっている。ピレノイド基質の周りをデンプンや同化物質が取り囲んでいることから、デンプン形成体とよぶこともある。しかし、ピレノイド基質の中にチラコイドラメラ(葉緑体の構造単位となる薄い層)が陥入しているものや、核の一部が陥入しているものもあることなどから、酵素の貯蔵所とも考えられている。

吉崎 誠]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピレノイド」の意味・わかりやすい解説

ピレノイド

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