つぶと(読み)ツブト

デジタル大辞泉の解説

つぶ‐と

[副]
ずれやすきまのないさま。ぴったり。びっしり。
「みちのくにがみを―おさせ給へりけるが」〈大鏡・伊尹〉
すっかり覆うさま。すっぽり。
「二条の大路の―煙みちたりしさまこそめでたく」〈大鏡・道長下〉
(打消しの語を伴って)少しも。全然。
「顔を―見せぬがあやしきに」〈今昔・二七・三八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

つぶと

( 副 )
物の水に沈む音を表す語。ざぶんと。 「西に向ひて念仏する事しばしありて、海に-落ち入りぬ/発心 3
正確に。ぴたりと。 「鷲に取られし年月日に-当りたれば、我が子にやあらんと/今昔 26
全体に。すっぽりと。全く。 「二条の大路の-けぶり満ちたりしさまこそめでたく/大鏡 昔物語
(打ち消しの語を伴って)少しも。全く。 「顔を-見せぬが恠あやしきに/今昔 27

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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