つや消し糸(読み)つやけしいと(その他表記)dull yarn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「つや消し糸」の意味・わかりやすい解説

つや消し糸
つやけしいと
dull yarn

ダル糸ともいう。つや消し加工を施した化学繊維の糸。化学繊維を紡糸するとき,あるいは原料ポリマーを重合する際に,酸化チタンなどのつや消し剤の微粒子を添加してつやを消す。見た目にきらきらと光って映るのを嫌う和装品などに使う。つや消しの程度により,フルダル,セミダルと呼びならわす。つや消し加工には,原糸だけではなく,織物に仕上げてから表面バリウムチタン石灰などの金属塩をつや消し機によって付着させる方法もあり,化学繊維が普及しはじめた大正時代からすでに行われている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む