つわる

精選版 日本国語大辞典 「つわる」の意味・読み・例文・類語

つわ・る つはる

〘自ラ四〙
① 芽が出る。芽ぐむ。変化のきざしが見えはじめる。また、熟してくる。熟しはじめる。
※金葉(1124‐27)雑上・五六七「葉隠れてつはると見えし程もなくこは熟梅になりにけるかな〈よみ人しらず〉」
② (悪阻) 女性が妊娠してつわりになる。つわりを起こす。
落窪(10C後)二「いつしかとつはり給へば、いかで子生ませんと思ふ少将の君の子はいで来で」
動物が発情する。さかりがつく。
日葡辞書(1603‐04)「ケダモノガ tçuuaru(ツワル)〈訳〉動物が発情期にある。サカリの方がよい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「つわる」の意味・読み・例文・類語

つわ・る〔つはる〕

[動ラ四]
芽が出る。芽ぐむ。きざす。
「木の葉の落つるも…下よりきざし―・るに堪へずして落つるなり」〈徒然・一五五〉
妊娠してつわりが起こる。
「いつしかと―・り給へば」〈落窪・二〉

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