ティチト・ワラタ遺跡(読み)ティチト・ワラタいせき(その他表記)Tichitt Walata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティチト・ワラタ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ティチト・ワラタ遺跡
ティチト・ワラタいせき
Tichitt Walata

モーリタニア,アタール南東にある新石器時代遺跡。前3千年紀のものとされている。 1968年に調査され,集落跡が明らかにされている。土器打製磨製石器などもあり,この地域新石器文化内容が解明されたが,最も注目すべきことは,この地域にしかみられないトウジンビエ一種穀物が多量に出土したことである。これは栽培されていたことが明らかで,この地域独自の農耕が地域の植物を利用してなされたことを示している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android