テウェルチェ族(読み)テウェルチェぞく(その他表記)Tehuelche

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テウェルチェ族」の意味・わかりやすい解説

テウェルチェ族
テウェルチェぞく
Tehuelche

南アメリカ大陸南端近くのパタゴニアのステップ平原に住むラテンアメリカインディアンの一民族。 16世紀にマゼランの一行が出会い,巨人族としてヨーロッパに紹介した。パタゴニアの名称は彼らの大きな足跡に由来している。しかし実際には独特の獣皮靴の跡であり,また平均身長もそれほど高いわけではない。異なる方言の南北2グループに分れていた。北部テウェルチェは,18世紀のウマの導入以来,騎馬狩猟民として有名である。紐の両端に石球を結びつけた飛び道具ボーラを用いて,ラクダ科のグアナコとダチョウの一種を捕獲する。その肉が最大の食糧源で,また毛や皮を利用して織物,テント,衣服などをつくる。父系出自集団が社会,経済の基本単位であり,それらが集って数百名から成るバンドが形成されており,創造主=至高神の宗教をもつ。現在はヨーロッパ文化に統合されてしまっている。

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