大学事典 「テヘラン医療大学」の解説
テヘラン医療大学[イラン]
テヘランいりょうだいがく
首都テヘランにあるイランで最も古い国立医科大学。イランの近代医学教育は1851年にヨーロッパ方式の高等教育の導入のため設置されたダーロル・フォヌーン(イラン)で開始された。これを継承したのが,1934年にイランで初の大学として設置されたテヘラン大学の医学部である。1979年,イラン革命によりパフラヴィー朝が倒れ,イスラーム共和制へと移行した。これに伴い,医科教育の所管が高等教育省から保健・医療・医科教育省へと移され,1986年,テヘラン大学(イラン)の医科教育に関する学部は分離・独立し,テヘラン医療大学が誕生した。2015年時点で医学,歯学,薬学,リハビリ,応用医学,公衆衛生,先端技術医療,栄養科学,看護・助産の各学部,100以上の研究センター,15の付属病院を擁している。1万3000人以上の学生が学び,27ヵ国から留学生を受け入れる。2015年のQS社の世界大学ランキングの医学分野で201-250位,薬学・薬理学分野で101-150位に入った。
著者: 和氣太司
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報